顧問紹介
顧問 下地 清吉(有限会社沖縄長生薬草本社会長)
『沖縄の健康長寿の秘密は琉球ハーブ』
私は生まれも育ちも沖縄です。じつは幼い頃、木から落ちて、腕の骨を折ってしまったことがありました。このとき、手の指も動かなくなってしまったのですが、父が野山にあった薬草を使って治してくれました。また風邪をひいたときには、祖母が畑にあった薬草を煎じて飲ませてくれました。
こうして家族が“薬草”と呼ばれる有用植物を見事に使いこなす様子を見て、子どもながらにその不思議な魅力に心を惹かれていきました。20代になっても私は野山を駆け巡り、本格的に有用植物の研究に没頭するようになっていきます。次第に自分の手で採取・栽培した植物の魅力と効能を、ひとりでも多くの方々に知っていただきたいと思うようになり、「体に良いから試してみて」と採算を度外視して配り続けました。当時周りの方々は、私のことを「変わった人だなぁ」、そして「島のどこにでもあるような雑草なのに、本当に良いものなのだろうか?」と半信半疑だったようですが、全国に先駆けてのウコン品種の栽培・商品化にも力を注ぎました。
おかげさまで創業40年、現在は日本全国のみならず海を越えてアメリカや中国などへも、沖縄発の植物たちを原料とした商品を発信し続けております。その間も毎日、私は自ら畑を耕し、栽培に携わっています。台風の日であっても毎朝、草たちや木々のわずかな変化も見逃さないよう、農園・工場をひと通り見て歩くのです。「薬草を源に、人類の健康の為に、技術と真心で奉仕する」を経営理念とし、こうして栽培から商品づくり、販売までを一貫して手掛けこだわり続けてきました。
私は、病気になる前の健康な状態がいかに大切であるかを皆さまへお伝えしたく、沖縄の薬草素材でそれを実現したいと思っています。健康は、誰しもが享受すべき“幸せの条件”です。その素晴らしさを、もっともっと日本の若い世代にも伝えたいと思っていたさなか、当協会の古谷代表理事が、日本全国から集まった若きメンバーと当農園に立ち寄られました。その時に発せられた「琉球ハーブ」という言葉を気に入り、商品名にもつけました。確かに、薬草はすなわちハーブであり、沖縄の先人たちの素晴らしいハーブ活用の知恵は、確実に次世代へと受け継がなければなりません。
一生において、「夢中になれること」に出会うことは難しいかもわからないですが、何としてでも探すべきです。それに出会えば人生が変わり、まっすぐに向き合えば夢が叶います。私の情熱と人生を賭けてきた沖縄薬草を通じて、より多くの方々の健康に貢献すること。それが、私に課せられた使命だと思っています。
■プロフィール
顧問 下地 清吉
Seikichi Shimoji
有限会社 沖縄長生薬草本社 代表取締役
2005年 毎日新聞社賞・農林水産大臣賞・天皇杯、翌年には内閣府沖縄振興功労者表彰を次々と受賞、天皇皇后両陛下に拝謁。その後も「ものづくり日本大賞」優秀賞、「日本を支える元気なもの作り中小企業300社」に選定される。2010年3月には東久邇宮文化褒賞を受賞。その実績・研究成果は、現在のアメリカの自然医学隆盛のきっかけとなった。 沖縄振興審議会専門委員、薬草利用研究会座長、沖縄県健康産業協議会会長等を歴任。