当協会は本年、おかげ様をもちまして、『設立10周年』を迎えました。
その記念すべき第1回目の活動は、2009年10月21日に行われた”薬草の聖地”岐阜県春日地区における『伊吹和ハーブ塾』でした。
思い起こせば設立当時は、植物に関する話題の中心は、そのほとんどが海外由来の植物。そこに当協会は、敢えて日本の足元の植物を見直す運動を、世間に投げ掛けていきました。
そしてここ数年、日本古来の有用植物への注目、そして活用の機運が高まっております。
その広まりのスピードと濃さは、業界を引っ張ってきたと自負する私どもにとっても目を見張るものがあります。
つきましては、本年12月7日(土)に
『第3回 全国和ハーブ・シンポジウム~(一社)和ハーブ協会設立10周年記念イベント~』を開催させていただくこととなりました。
当イベントは、皆様に支えられながらビジョンの実現に邁進してきた、私たちの10年の積み重ねを表現し、未だ『道』の途中ではありますが、現時点で私たちが持ちうる知恵と情報、そして総力を結集したイベントにしたく思います。
年の瀬で、皆様お忙しいところとは存じますが、ご参加を心よりお待ちいたしております。
2019年 12月7日(土)
<第1部>和ハーブ・シンポジウム 13:00~17:30
【講座および講演内容】
■『“和のメディカルハーブ”のルーツが見える
~薬草のあけぼの 和薬のみなもと~』
講師:水野 瑞夫 先生(薬学博士/岐阜薬科大学名誉教授/(一社)和ハーブ協会 最高顧問)
植物を愛し、生薬の研究に生涯を捧げる“薬草の神様”。
薬草関連書籍は数十冊、『イー薬草・ドット・コム』等関連サイトの監修なども数多い。協会設立時より最高顧問就任、民俗学にも非常に詳しく、協会の精神支柱的な存在。時代を遡り、日本文化の基礎が作られたと言われる飛鳥時代。大陸からの仏教文化とともに中国から漢方に繋がるノウハウが伝わる以前、日本には独自の薬草文化が存在した。日本独自のハーブ文化が融合されるなか、危機感を感じ、それを残そうとした歴史の記録。数々の薬草の本当の呼び名とその意味とは・・。日本人の健康を支えてきた忘れられた「和薬」文化と、そのルーツを探る、和ハーブ協会と薬草の神様ならではのコラボレーションを伝授する。
■『大阪和ハーブ文化の発掘』
スピーカー:秋山 花緒里(なにわ大阪和ハーブの会 代表)
一人の女性の熱意が、大阪で和ハーブ・アカデミーを実現した。関西の有用植物文化の追求・啓発に奔走する日々のストーリー。
■スペシャル対談(VTR)
『はっぷ』多世代の笑顔を植物で繋ぐ
講師:大橋マキ(一社)はっぷ代表理事 × 平川 美鶴(一社)和ハーブ協会 副理事長
アロマセラピストとして病院での活動を経て、現在は神奈川県葉山町で植物を題材に地域の宝を多世代で共有・継承する活動に奔走する。雑誌取材で意気投合した平川副理事長との熱い対談。
■『日本初!ハーブビレッジの取組み』
スピーカー:前田 大介 氏(前田薬品工業株式会社 代表取締役社長)
前田薬品工業㈱ 代表取締役社長
雄大な立山連峰と富山湾に挟まれた田園にハーブビレッジという日本初の試み。今、大注目
『ヘルジアン・ウッド』創始者が、その原点と未来計画を語る。
■『地域振興のエキスパートの秘伝満載!~“足元の宝物”の見つけ方・活かし方~』
講師:北條 規 先生(大正大学地域構想研究所 教授 /東京オリンピック有識者会議委員)
地域創生に数々の実績を残し、『ガイアの夜明け』などに出演。特に新商品開発・販路開拓(国内外)・情報プロモーションに精通。和ハーブ協会の経済産業省、農林水産省の事業者認定などに携わり、地域を興すコンテンツとして和ハーブを強く推す。地域振興においては、web普及などで消費もプロモーションも大きく変化し、従来の戦略では成り立たなくなりつつある。そんな中、「和ハーブ」は地域創生のひとつの大きな切り札となる。地域に関わる人材の発掘と連携や、産業、行政、大学などを上手く巻き込むノウハウなども、非常に重要だ。今、日本における様々なフェーズの鍵を握る地方創生について、経済産業省や自治体の審議委員、および大正大学地域構想研究所教授のプロフェッショナリズムな情報をお伝えする。
■『シルクロードを辿る異文化の融合と昇華~世界の身土不二ハーブ料理の旅~』
講師:古谷 暢基(国際補完医療大学 学長 / (一社) 和ハーブ協会 理事長)
北里柴三郎の遺志を継ぎ、「正しい健康・医療」の啓発を使命とする。全世界の伝統療法・伝統食に通じ、料理専門家の一面も注目される。著書に和ハーブレシピ本『PAN DE WAHERB』、レコールバンタン(料理学校)の講師など。和ハーブが食業界で熱い!講師は今、有名料理店で採り入れられる和ハーブレシピ・コンセプト創始者の古谷理事長。 長年に渡って現地を訪ねるなとで研究・集積した、知られざる「世界の身土不二レシピ」を、“シルクロードを辿る旅”の形で紹介する。 欧州ギリシャを出発点に、ブルガリア、モンゴル、中国雲南省、タイ、そしてシルクロードの終着点である日本の知られざる料理文化。それらをどのように融合・ハイブリッドされると、斬新な“ニュー和方料理”が生まれるのだろうか?
※当日は植物、医療、地域創生など、和ハーブ関連分野のスペシャリストによる講演・講座を複数予定しております。
<第2部>懇親会 18:00~19:30
和ハーブ料理スペシャルビュッフェ、ドリンク付
※第1部と同会場となります。
JR「御茶ノ水」駅 聖橋口から徒歩1分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 B2出口直結
東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅 出口1から徒歩4分
都営地下鉄新宿線「小川町」駅 B3出口から徒歩6分
<第1部> 会員 5,000円(税込)/一般 6,000円(税込)/学割 1,000円(税込)
<第2部> 会員・一般ともに 3,000円(税込)